スプール溶接ロボットSWR
生産性と性能を最大化する協働ロボット
このスプール溶接ロボット、SWRによって、パイプ製造工場の生産性を向上させることができ、同時にパイプ製造のコストも減らすことができます。効率的な溶接技術と統計的なレポートは、首尾一貫した品質を保証するという相乗効果をもたらします。この協働溶接ロボットは、生産性とスペース性を最大化し、同時に稼働コストを減らします。Novarc TechnologiesとABICOR BINZELは、国際的な協力のもと、SWRスプール溶接ロボットをご提供致します。
利点一覧 :
- ルートからキャップまで、連続的な溶接ができます。
- NovEye®カメラとNovData®データ収集システムによって、加工とその結果について常に明瞭なモニタリングができます。
- 小さな空間の中で5台までのポジショナーを使用できる、1.2mx1.2mの設置面積を持ったオープンプラットフォーム形式を採用しています。
- ガスメタルアーク溶接とメタルコアードアーク溶接による配管スプール溶接ができます。
- フラックスコアードアーク溶接はオプションパッケージであります。
- 量産用の設備として提供されます。
スプール溶接ロボットの概要:
ABICOR BINZELによる高い技術力
このスプール溶接ロボットによって、首尾一貫した品質と最良な結果を得ることのできるABICOR BINZEL溶接機器との優れたコンビネーションが得られます。具体的には:
- ABIROB® W トーチ
- TH6Dシームトラッキング
- マスターライナー
- オプション機器としてのEWR2/EWR2Net
最高級のモニタリング
この革新的なNovEye®カメラとNovData®ソフトウェアによって、溶接作業者とその他のオペレーターは、溶接と溶接パラメーター設定の為の明瞭かつ素晴らしいモニタリングを行うことができます。
- 溶接性能 (電流値、入熱、移動速度、ワイヤー溶融速度等)
- 運転中の溶接
- 日々の運転レポート
小さな設置面積
1.2mx1.2mの狭い設置面積と最大レンジの溶接アームによって、多忙な配管製造工場にスプール溶接ロボットを導入することができます:
- 5台までのポジショナーを使用できます。
- 既設のポジショナーをSWRに使用することができます。
操作は簡単
スプール溶接ロボットの操作方法は、溶接作業者と管理者の為に作られています。配管をルートからキャップまで溶接することができます。
- 初心者の溶接技術者やオペレーターであっても操作は可能です。
- プログラミングの特別な知識は必要ありません。
- 頑丈な安全柵は必要ありません。
単純に接続し、設定し、溶接する。
スプール溶接ロボットの動画:
SWR – the cobot for pipe welding
Explainer: Spool Welding Robot SWR
スプール溶接ロボットとは何か?
SWRのの様々な配管形状、サイズ、酒類の溶接
ABIROB® Wとスプール溶接ロボット
スプール溶接ロボット vs. 半自動配管溶接
TH6Dレーザー式シームトラッキングとスプール溶接ロボット
ご質問事例:
協働スプール溶接ロボットをご使用頂くかどうかに関わらず、間違いなく沢山のご質問がお有りであるかと思います。取り急ぎご回答を差し上げてより簡単なご理解を頂ける様に、協働スプール溶接ロボットについて、最も頻繁にお問い合わせを頂く22個のご質問事項を特集致しました。手始めと致しまして、本ご質問事例がご理解のお役に立ちましたら、幸いでございます。
安全性
スプール溶接ロボットは、ISO15066の全ての安全要求事項を満たしており、その故、ハウジングの導入や安全用カーテンは必要ありません。
リーチの比率
産業用スプール溶接ロボットと比較した場合、SWRは設置面積に対する最も大きなリーチの比率を持っています。例えば、工場への設置面積が2.23㎡に限られていたとすると、この場合、1.5m直径までのパイプ溶接(ポジショナーの位置により)に対して、SWRは旋回方向のリーチが4.5mとなります。
人間工学に基付いた設計
SWRは配管溶接作業者の作業を人間工学的な面から改善します。SWRは溶接中に溶接作業者を硬直した姿勢から解放して、そのウィーヴィング動作も引き継ぎます。そしてSWRは溶接作業者の背骨と肩の関節の疲労を和らげます。
データの記録とレポート
NovDataの記録ソフトウェアは、溶接データの分析やレポートの作成を可能とします。全ての溶接データは保存され、使用することがきます。これらのデータは例えば、入熱、ポジショナー速度、ワイヤー送給速度等があります。
モニタリング
それぞれの溶接は、NovEyeäモニタリングシステムによって保存されます。これによって、従業員が次回以降の溶接の為に、工程を分析して改善することが可能となります。
シームトラッキングと距離の管理
SWRは、レーザーカメラとクローズドループコントロールシステムによって、トーチと配管との距離の管理について、オペレーターをアシストします。これによって、オペレーターは、自動的にシームトラッキングのアシストを受け、溶接に集中することに専念できます。
協働ロボット[コボット]は、量産ラインにおいてオペレーターと安全に協働できる産業用の設備となります。コボットは、ロボットプログラミングまたは特別なプログラミング言語に関する知識を必要としません。そしてコボットは、とても操作しやすく部分的に手動操作によって動かすこともできます。
今日現在、6軸協働ロボットのマーケットには、ユニバーサルロボット・ファナック・安川等のメーカーがあります。
SWRの基本モデルによって、スケジュール番号40とスケジュール番号80の標準的な壁厚さの配管を溶接することができます。この範囲外の配管を溶接する必要がある場合につきましては、ご使用のアプリケーションをご連絡頂ければ、弊社にてサポートをさせて頂きます。
主な溶接プロセスは:ガスメタルアーク溶接、フラックスコアードアーク溶接、そしてメタルコアードアーク溶接です。基本的には、修正された短絡方法(STT、RMD、LSC)を使用しています。修正された波形のパルスプロセスの場合、フィルとキャッププロセスにはソリッドワイヤーとフラックスコアードもしくはメタルコアードワイヤーを使用します。
スプール溶接ロボットによって、軟鋼、ステンレス、そして特殊合金を溶接することができます。
はい、できます。標準的な配管用ポジショナーとSWRによって、高品質な溶接を実施することができます。
工業規格を考慮すると、オペレーターが機械と関わる場合に於いては、SWRは機械化溶接の部類に該当します。
スプール溶接ロボットの設置面積は、1.2x1.2mとなります。この小さなスペースによって、SWRは工場フロアでの通行を止めず、工場クレーンを妨げることもありません。そのアームとブームは製造フロアでの活動に適応させる為に伸縮が可能です。
SWRを使用することによって、かなり大きな生産能力を期待することができます。その期待値は、正確には既存の溶接プロセスに依存致します。一般的に、弊社の広範囲なリサーチ結果とユーザーでの経験を振り返って言えることは、[1台のスプール溶接ロボットと1人のオペレーターは、例えばシールドメタルアーク溶接(SMAW)を使用した4人の溶接作業者及び半自動ガスメタルアーク溶接(GMAW)を使用した2人の溶接作業者と同等の仕事量をこなすことが可能]です。
トーチの手動コントロールはSWRに切り替わり、それによって溶接作業者の疲労を和らげます。スプール溶接ロボットは、より高い成膜速度、より高い生産性、そしてより高い移動速度を持ちます。上記によって、SWRは予めプログラムされた溶接を実施する能力を持ちます。
はい、簡単に可能です。スプール溶接ロボットSWRは、その高さが天井クレーンを妨げることがないので、配管製造工場にとても簡単に組み込むことが可能です。そして、工場の通行を往来させたい場合は、SWRを遠くで待機させることが可能です。
導入には2日間が必要となりますが、弊社条件により注文に追加の1日間が必要となります。
オペレーターは2-3日以内にトレーニングすることができ、操作とメンテナンスができるようになります。オペレーターは、既に基本的な溶接経験を持っているべきです。
SWRを注文した場合、SWRにNovData™生産モニタリングソフトウェアが付属します。このソフトウェアは、下記情報を含む日報を作成します。
- 生産時間
- 溶接時間
- 配管径
また、下記とタイムスタンプを持ったログファイルが得られます。
- 電圧
- 溶接電流値
- ワイヤー送給速度
- 移動速度
- 各溶接の他の関連する溶接パラメーターとモーションパラメーター
スプール溶接ロボットもまた、ロボットアームの中に搭載されたビルトイン式のカメラを持っています。これによって、オペレーターはリアルタイムでHMIの画面の中から鮮明な視界を得ることができます。そして将来の分析の為のデータを得ることができ、NovEye™は全ての動画を録画します。
使用するシールドガスは、溶接プロセスと溶加材に依存します。
Surface Tension Transfer (STT) の溶接方法は、配管段取りの変動に対して、高い対応力があります。スプール溶接ロボットは、3mm以上の配管の高低差を必要とせず、それ以下の寸法で十分です。
SWRには、3相電源と5.5bar以上の圧縮空気が必要となります。必要な電力は、208Vから600Vまでの全ての標準電圧が使用できます。
スプール溶接ロボットは、速度とトルクをモニターする為のビルトインシステムを搭載しています。これらのシステムは、速度と力が常に必要なレベル内に収まっていることを保証します。
スプール溶接ロボットは堅牢な機械です。それ故、最小限のメンテナンスだけが必要となります。オペレータートレーニングの受講の際、メンテナンストレーニングも実施されます。
スプール溶接ロボットは、厚み15cm以上のコンクリート板にアンカーで固定される必要があります。天井クレーンによって、基本位置に設置される前に移動することができます。
SWRは、屋外の要素から保護されている限りにおいては、配管工場の屋外で使用することができます。基本的には、SWRは屋内使用の為に設計されています。
スプール溶接ロボットの重量は、約1400kgです。